蝶鳥の浮立つや花の雲
貞享〜元禄年間の作である
句意
春たけなわ、桜の花が雲かと見紛うばかり咲きわたる頃になると、蝶も鳥も
すっかり落着かなくなっている。
「花の雲」は、一面の桜を雲に見立てる古来の表現法である。
この句は元禄四年九月末に桃隣と共に湖東を訪ね、永源寺に参詣した時の吟と
伝えられているが、判然とはしていない。
神崎郡永源寺町山上 八風街道脇
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