父母のしきりに恋し雉子(きじ)の声
元禄一年(一六八八)四十五歳の作である
句意
諺に「焼野の雉子」というとおり、雉は子を思うことが切なる鳥といわれて
いる。霊場高野山でその声を聞くと、ひとしお深く、亡き父母が偲ばれる。
「高野」との前詞があり、高野山にある真言宗の総本山、金剛峰寺で詠まれ
た。
行基菩薩の歌という「山鳥のほろほろと鳴く声聞けば父かとぞ思ふ母かとぞ思
ふ」(玉葉集)を心に置いた句である。
句碑
伊都郡高野町 高野山 奥の院
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