参加型学習の基本E
4.参加型学習の流れ
知り合う 共有する 理解する 行動する
関係づくり 問題提起 問題を知る 現実の生活で
仲間づくり 問題提出 問題を深める 具体的に
グループづくり 問題発掘 問題を分析する 現実的に
自己紹介 偏見・差別 自己変革 行動
アイスブレーキング 思いこみ
【教材設定】どのような教材を用いるかについては、対象となる参加者の実態を抜きにし て考えることはできません。年齢層や集団の構成などさまざまな状況を十分 把握するなかで見えてくる課題に対して、課題解決への意図的な内容を構成
しなければならないという前提があります。
【知り合う】ゲーム・自己紹介などのアイスブレーキングで参加者がリラックスすることは、 研修をうまく進めるためだけではなく、互いを知り合うことが重要であり、人間関 係づくり、信頼関係づくりについての学習は人権教育の目的でもあります。
【共有する】疑問や課題の生まれる教材を設定します。知識や感情の共有だけではな
く、疑問や課題を共有することは、目的・意欲を持って次の学習ステップに進む ことができます。また、共有を得る過程での討議は自らの偏見や思いこみに気 づく場でもあります。
【理解する】予定調和型の解決策を求めるのではなく、討議や疑似体験の中で問題を 分析し、その本質への理解を深めていこうとする態度を大切にしていきたい。 そこから生まれる「こだわり」が自己変革を促し、次のステップへとつながります。
【行動する】「理解ができれば行動に移せる」という期待に頼らず、行動を阻害する社会 的な風潮や自らの心理に影響される葛藤に着目できる学習が望まれる。行動 を起こすことの訓練として、疑似体験仮想空間によるトレーニングも必要です。
また、協働で行動を起こすためには、「知り合う」でのプロセスの学習内容が関連 してくるでしょう。
ワークショップの実際
編