伊賀上野での芭蕉作品集
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冬の季語を持つ句
旧里や 臍の緒に泣く 年の暮
読み:
ふるさとや へそのをになく としのくれ
季語:
年の暮
詠年:
貞享4年(1687)
出典:
真蹟懐紙(句切・笈の小文)
句意:
久しぶりで故郷の生家に帰って来た年の暮。自分の臍の緒をふと手に取ってみると、遠い幼児のころや、亡き父母の慈愛の昔がしきりに思い出されて、ただ懐旧の涙にくれるばかりである。
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伊賀上野 芭蕉生家にて