Vol.8
ARPの朝、子どもたちは6時に起床。お祈りの声、朝の支度、7時にはあちらこちらでほうきで掃く音が聞こえてくる。子どもたちは一生懸命。洗濯、食事の準備・・・
共同生活の規律は厳しい。
でも、だからこそ?子どもたちの瞳はキラキラと輝いている。笑顔が素敵だ。
朝食の前には「ヨガ」のプログラム。ゆっくりと呼吸をしながら大地に横になる。
木漏れ日が気持ちいい。これまでヨガのイメージとは違って、初心者向けな
のかストレッチ体操をゆっくりゆっくり。
セットスリンガンさんというヨガの先生が言葉をかける。
「力を抜いてください。ゆっくり呼吸してください。そうすればあなた方の体は
ゆっくりと大地にとけ込んでいきます・・・・」
今まで感じようともしなかった「大地」「空気」「自然」を内側から感じること
ができた。
日本の朝、テレビは当たり前、時間に追
われ、見えるものも見ないで淡々と過ごし
てきた。
昼間は電気がこない。水道もない。
「なにもないことは不便な生活」である。
しかし、そこには十分な時間があり、あたりまえの大自然と共に生きているという実感があふれていた。
ゆっくりとした時間