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> 芭蕉祭の紹介 > 過去の受賞作品 |
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・春子摘む 夕餉の料に 足るほどに |
・優雲華や 煤け柱に 護符の跡 |
・稲の花 盛りの伊賀の 一忌日 |
・源流の 大きく曲り 水澄める |
・大鷹舞ひ 旧軍港に 船眠る |
・汽笛くる 木偶の鎧の 虫干し場 |
・終戦忌 語り部呆けの 淵に立ち |
・基地のこと 触れぬ日ななき 花梯梧 |
・背負籠の 上にのせたる 烏爪 |
・アマゾンに あやめ咲かせて 老にけり |
・村人の 草刈る出合 翁みち |
・猿喰ひし 唐黍の殻 燻しけり |
・不況負う ビルの残照 夏深し |
・介護の夜 冷えて皺の手 振り切れず |
・綿虫の 風に逆らふ こころざし |
・笛方に 徹する家系 秋祭 |
・蝉の堂 十二神将 十二の威 |
・空海の 飛錫に裂けし 袈裟曝す |
・くたびれて 鵜匠にのこる 幼な顔 |
・無器用と いうておられぬ 鵜縄かな |
・ひと頻り かささぎ啼けり 終戦日 |
・望郷の 銀河見飽きて 移民老ゆ |
・ガラス屋が 来て秋天を 嵌めてゆく |
・篝より のがれたく鵜の 働けり |
・水浴びに 行くと大仏 申さるる |
・伊賀上野 火遁水遁 栗金団 |
・ばらば芽に 胸のふくらみ かけし像 |
・初めての 海外旅行 サングラス |
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