Vol.3
アンベードカル(1891〜1956)
アウトカースト出身、幼少期からあらゆる差別を受けて育つ。様々な困難を乗り越え、アメリカ、イギリスの大学で法律学や経済学を学ぶ。博士号を取り弁護士を経て大学教授となり、1930年インド統治法会議に被差別階級代表として出席し、選挙権を要求する。
1937年ボンベイ州議員、1942年労働大臣、1946年憲法制定議会議員に選出される。
1949年独立インド初代法務大臣となりインド憲法草案作成委員会議長に就任する。
インド憲法第17条で「不可触民制」は廃止され、法的にはカースト制に基づくあらゆる差別は禁止されることとなった。
「ヒンドゥー教を受け入れることは、私の自尊心が許さない。諸君を人間扱いせず、諸君に水を飲まさず、寺院へ入ることを許さぬ宗教は、宗教の名に値しない。」
「人は生まれによって覚者(ブラーマン)となるのではない。人はその業(カルマ=行い)によって覚者となるのである。」
「あなたが学んだことすべてを共有しなさい」  という言葉が遺されている。

                   参考:解放出版社「アンベードカル物語」
アンベードカル