浄土宗 光明山 攝取院 念佛寺

和順奨学金

『和順奨学金』は、念佛寺の檀家である西澤孝次さんという篤志家からの寄付により誕生しました。
寄付してくださった総額1億円を超す株式や債券は、投機で大きく当てたとか、相続によって得たというものではなく、西澤さんがサラリーマンとして働きながら、慎ましく暮らしたなかで蓄え続けた資産です。西澤さんは、この財産を自分の子孫に遺すのではなく、社会へ還元し、人材を育成することを望まれました。なぜなら、鉱物や石油などの地下資源も、海外へ輸出できるほどの食糧資源も持たない我が国が頼れるのは、人材という資源だけだというのが西澤さんの持論だからです。
こうして託された資産を基に、念佛寺では平成22年に『和順奨学会』を発足しました。そして記念すべき第1回の奨学生が誕生した翌平成23年は、浄土宗にとっては宗祖法然上人の800年大遠忌(800回目の年忌)の年に当たりました。この勝縁にちなみ念佛寺では、この奨学金給付事業を大遠忌の記念事業に位置づけました。我が宗では、今世紀の初頭から「愚者の自覚を 家庭にみ仏の光を 社会に慈しみを 世界に共生を」 という劈頭宣言を発信して参りましたが、800年御祥当の年に、この理念を体現する事業を開始することが出来たのは、誠に喜ばしいことでした。
こうして始まった『和順奨学金』では、現在浄土宗伊賀教区に所属する寺院の檀信徒を対象にして、毎年度2名ずつの奨学生を募集しています。

念佛寺 和順奨学金 応募規程

対象者(定員:毎年2名)

原則として次の全ての条件を満たす者を対象とする

  1. 日本国内の大学・短大に在学していること
  2. 意欲があり学業を確実に修了する見込みがあること
  3. 念佛寺、または浄土宗伊賀教区内の寺院の檀信徒であること
支給金額

月額24,000円を、修業年限まで年間3回に分割して本人名義の口座へ振り込む。
※給付奨学金ですので返却の必要はありません。

申込み方法

指定の申込書に必要事項を記入し、またその申込書に添え、次のものを念佛寺へ提出する。
@在学する(または卒業した)高等学校などの生徒証明書(または卒業証書)のコピーと成績通知表(3年生と2年生)のコピー
A生計を同じくする世帯員の中で、所得のある者全員にかかわる、昨年度の「源泉徴収票」または「確定申告の申告内容確認表」のコピー
※念佛寺以外の檀家については各菩提寺を経由して念佛寺へ提出。
申込書の受付け期間は毎年度の4月1日から10月末日までとする。

詳しい内容の問い合わせは、念佛寺(Tel 0595−21−0588)まで、お気軽にお電話ください。

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