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> 芭蕉祭の紹介 > 過去の受賞作品(第53回) |
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・一泊の 旅人濡らし 時雨宿 |
・かまきりの 子もかまきりや 鎌を振る |
・名月を 放ちて海の 大志かな |
・役行者 ゆかりの孤島 野分晴 |
・端的に 屋上に居て 天高し |
・紫陽花や 無思想であり 句ができぬ |
・蒲焼に 山椒一と振り 我鬼忌かな |
・翁塚 夕煙りたち 秋深む |
・初霜や 色深まれり ひの菜畑 |
・子連れ猿 西瓜畑を 食ひ尽す |
・友好の 翼拡げて 朱鷺育つ |
・いのこづち 故郷のしがらみ 断ち切れず |
・枝分かれ 枝分かれして 揚花火 |
・城攻めの ごとく近江の 威し銃 |
・出水避く 牛脚浮けば 泳ぎつつ |
・卓涼し 左右に耳ある 伊賀の壷 |
・一万の 雛と寝る夜も 早星 |
・帰省子の たっての冬瓜 煮えにけり |
・みどり児の 手籠に眠る 花の宴 |
・黙祷に 蝉従はず 原爆忌 |
・インターン なかばで逝きし 医書曝す |
・生身魂 うたたね癖は むかしより |
・光年てふ涼しき単位星祭 |
・敗れたる日本どこも日の盛り |
・雷烈し尾鷲の雨のなほ激し |
・台風の余波くぐり来し手紙かな |
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