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> 芭蕉祭の紹介 > 過去の受賞作品 |
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| ・悪魔の喉と 云ふ大滝も 涸れにけり |
| ・生国や 鬼棲む男鹿の 桜鯛 |
| ・束ねても 赤とは言えず 吾亦紅 |
| ・口出さぬ こと今大事 枇杷をむく |
| ・千年の 樹齢と聞けり なほ新樹 |
| ・百日紅 己の色を 咲きつくす |
| ・翁の忌 刻かけて食む 奈良茶漬 |
| ・涼風や 伊賀のにほひの 通し土間 |
| ・牛の旅 野宿に届く 野火明り |
| ・父若く 散りて母老う 終戦忌 |
| ・土芳の墓 閼伽に萍 ひとつかな |
| ・組紐の 手を休め居る 炎暑かな |
| ・改革の 論戦猛る 街暑し |
| ・蕗の薹 開拓悲話の 鎮む路 |
| ・宮司結ふ 茅の輪真円 緩みなし |
| ・裏木曽の 嶺々峨々とあり 山蚕飼ふ |
| ・海肝割って 島で死にたき 老母かな |
| ・遠巻きに 鹿の寄りくる 心太 |
| ・高々と 獲物片手に 海女浮かぶ |
| ・流燈の 一つ一つの 波頭 |
| ・蝮蛇草 細き蔓草 銜へをり |
| ・ハンカチで 授乳の胸を 被いひけり |
| ・松明の 闇を分けゆく 虫送り |
| ・憂鬱の 広がる午後の パンの黴 |
| ・曾良の忌を 修す島人 時鳥 |
| ・晩涼の よき間もて鳴る 添木かな |
| ・よき旅を もどれば月下 美人咲く |
| ・香具師の子 一人遊べる 花の山 |
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