こねくとみ -SD-RAM耐性報告

1枚差し SD-RAM
動作 FSB 最高値 [MHz]

チップ/モジュール	チップ製造週	2.2.2 *1	2.2.3	2.3.2	3.2.2	3.3.3
Apacer AM2V648A8W65 /Apacer (PC150 CL3 128MB)*5	0002A	NG	-	-	129	156
F 81F64442C-102FN 9841F79Z /Melco MTSD-W256M2 (PC100 CL2 256MB)		123 *2	-	124	-	138
GeIL 6L8M84TG7 /GeIL (PC133 CL3 128MB)*5	0107 0109	121	121	154	121	158
Green Memory G64SD16M8PC-7 MV7870 (PC100 256MB)*5	101- TWN	158	158	158	-	159
Green Memory G64SD16M8PC-7 MV7870 /Green (PC133 128MB)	101- TWN	139	-	-	-	164
Hyundai HY57V28820AT-K /Century (PC133 CL2 256MB)	106A	149	150	150	149	164
Infineon HYB39S64400BT-8 (PC100 CL2 128MB)	0004 0006 0008 0014	138	-	150	<142 *4	>=155 *3
Micron 48LC8M8A2-8E B (PC100 CL2 128MB)	9908	134	-	<133	154	>=155
Micron 48LC8M8A2-7E C (PC133 CL2 128MB)	0024	151	<152	<152	<152	>=169
Mosel Vitelic V54C365804VBT8PC (PC100 CL2 128MB)	9827 9849	116	-	145	-	>=155
Mosel Vitelic V54C365804VBT8PC (PC100 CL2 128MB)	9842	122	-	143	>=123 <133	>=155
Mosel Vitelic V54C365804VBT8PC (PC100 CL2 128MB)	9915 9919	116	-	143	-	>=155
Mosel Vitelic V54C365804VCT8PC (PC100 CL2 128MB)	9948 9950	143	-	145	<145	>=155
Mosel Vitelic V54C365804VCT8PC (PC100 CL2 128MB)	0016	152	-	>=155	<153	>=166
NCP NP33S886400K-8 (PC100 CL2 128MB)	9947	144	-	150	-	>=156
NCP NP33S168128K-8 (PC100 256MB )	0035	154	-	-	-	>=161
PQI PQ3S816S75 /PTC (PC133 128MB)*5	0044	157	>=160	>=160	>=158	164
Siemens HYB39S64800AT-7.5 /Apacer(PC133 CL3 128MB)	9916	125	-	145	<128	>=155
Tonicom TM31S1280848-6F /Tonicom SIM BGA PC-166 (PC166 128MB)	0111Y	148	>=150	>=150	-	165
Toshiba TC59SM708FT-80 00179AX /Century SC256M64H2-100 (PC100 CL2 256MB)		125	>=133	<126	<126	>=155

上記表中のデータは，数多く市場に出回っている製品の中の1個体による測定データである。
表中のデータは，DIMM1 スロットでの測定値である。
測定で使用した OS は，MS Windows 2000 Professional である。
(*1)表中のx.y.z (例えば 2.2.2や2.2.3) は，SD-RAM のデータ転送タイミング[クロック数]のBIOS設定値を表す。ただし，
x : CAS Latency Time
y : RAS-to-CAS Delay
z : RAS Precharge Time 。
North Bridge Tune for 440BX を用いていくつかのSD-RAMを点検したところ，調べた範囲内では，どのSD-RAMもBIOS設定通りのタイミングで動作していることが，確認された。
SD-RAMの動作タイミングについては，ここで詳しく解説されている。
(*2)各タイミングにおける動作FSB最高値[MHz]を表す。ただし，DIMM1 スロットでの値である。
(*3)不等号で表された表記 >=155 は，FSB155MHzでの動作は確認されたが，156MHz以上での動作は未確認であることを，表す。
(*4)不等号で表された表記 <142 は，FSB142MHzでは正常に動作しないことが確認されたが，141MHz以下での動作は未確認であることを，表す。
(*5)CPU カードに Soltek SL-02A++ を使用。他は全て Asus S670-133 を用いた。
表中のハイフン - は，未確認を表す。
チップ製造週は，チップの刻印データの中で一般的に「製造週である」と信じられている部分を記載したものであり，チップメーカーが公開しているものではない。

こねくとみの考察

チップベンダーによって異なる特徴が見受けられた。
2.3.2の設定によって，2.2.2の限界よりも高いFSBで動作する傾向があるのが，Mosel，NCP，Infineon，GEIL であった。
3.2.2の設定によって，2.2.2限界よりも高いFSBで動作する傾向を示したのが，Micron-8Eであった。
3つの各タイミングをぎりぎりまでチューニングしてあるように見受けられたのが，Micron-7Eであった。
2.2.3の設定によって，2.2.2限界よりも高いFSBで動作する傾向を示したのが，Toshibaであった。
巷では「183MHzで動く」とか噂され，ショップによっては PC133 CL2 で売られている，GeIL こと金邦金条の SD-RAM 登場。1枚試しただけでは何とも言えないが，個体差(当たり外れ)が大きい，あるいは，チップセットとの相性があるのかもしれない。ただし，CL2 で 133MHz 動作は問題なかった。
測定時の熱環境等の違いによって，最高値が変動することがある。詳細は，ここで。
SD-RAMとマザーボードとの間に相性があるかもしれない。
上記 Siemensチップ搭載 Apacer基盤の RAM は，前の持ち主の Abit のマザーボードでは 2.2.2 FSB141MHz で動作していたと聞いている。
近々Asus の 815Eチップセット搭載マザーボードで調べる予定です。
SD-RAM 2枚差しで，予想外の傾向を示している。
例えば，上記 SiemensチップのRAMと Mosel 0016PRチップのRAMを組み合わせてみたところ，2.2.2 で FSB131MHz まで正常動作することが確認された。　ということは、Siemensチップに1枚差しでは現れない潜在能力があった，ということか？　同様の傾向は Micron-8E についても認められた。
詳細は，ここで。
西暦2000年秋，とあるショップに陳列されていた GreenHouse製SD-RAMボードを覗いてみると，NCP チップが載っていた。　NCP ってどんなベンダーなんだろう？

動作判定基準

　プログラムスーパーπ による円周率 104万桁計算完了でもって，動作確認済みとする。ただし，104万桁の計算結果を点検していないので，スーパーπの設定計算精度範囲内で正確に円周率が求められたかどうかは，定かでない。

動作試験環境

マザーボード: Epox EP-BX6SE
マザーボードI/O電圧: 3.40V (EP-BX6SE標準)
CPU: Intel PentiumIII FC-PGA
CPU Socket370 -> Slot1 変換カード; 使用
CPU冷却: 空冷
CPUコア電圧: 1.50V ～ 1.80V
OS: Microsoft Windows2000 Professional

システムの詳細はここで。